研究展示

人間の科学

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ストレートは“まっすぐ”か?

物理計測と知覚計測からピッチングを捉えなおす

どんな研究

スポーツ選手の感覚(知覚)は並外れて敏感ですが、物理世界をそのまま捉えているとは限りません。本研究では、野球の投球軌道の物理特性を正確に定量化した上で、その物理量を打者がどのように知覚しているのかを明らかにしました。

どこが凄い

物理計測では、ボールの回転特性をカメラ一台から簡便に計測する技術を考案しました。それを元に知覚計測では、軌道の変化量に対して、打者は細かな違いを判別できるにも関わらず、系統的にズレて(錯覚して)知覚すること、また錯覚の方向が投球フォームによって変化することを発見しました。

めざす未来

従来のスポーツ科学では、物理計測が重視される傾向にあり、選手の知覚とのズレが大きな問題となっています。物理計測と知覚計測を組み合わせてこのズレの原因を解明することで、スポーツトレーニングや指導、戦略などに劇的な変化をもたらすことができます。

関連文献

  1. D. Nasu, T. Kimura, M. Kashino, “Do baseball batters perceive straight ball trajectory as straight?” in Proc. 2020 Conference on North American Society for Psychology of Sport and Physical Activity, 2020.

ポスター

展示説明ムービー

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連絡先

那須 大毅 (Daiki Nasu) 柏野多様脳特別研究室
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