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「ボールをよく見て!!」の本当の意味

腕運動学習に寄与する目と腕の協調関係

「ボールをよく見て!!」の本当の意味
どんな研究

人の巧みな“ふるまい”の実現に、運動学習は欠かせません。特にスポーツシーンなど複雑な環境下では、様々な場所に目を向けながら、新規の腕運動スキルを獲得・発揮することが求められます。本研究では、視線方向が腕運動学習と密接に関連していることを世界で初めて発見しました

どこが凄い

運動における目の重要性は、従来多く語られてきましたが、その多くが“目標に目を向けることの優位性”に限定されてきました。本研究は、中心視でも周辺視でも、学習中に用いる視線と腕運動の位置関係が、獲得される腕運動スキルの重要な内部表現となっていることを解明しました。

めざす未来

本成果は、腕運動学習における視線の重要性について、新たな考え方を提案するもので、学習メカニズムの解明に向けて、大きなパラダイムシフトを引き起こすものです。また、スポーツトレーニングやリハビリテーションプログラムなど、実社会の学習問題への活用もめざしていきます。

「ボールをよく見て!!」の本当の意味
関連文献

[1] N. Abekawa, S. Ito, H. Gomi, “Different learning and generalization for reaching movements in foveal and peripheral vision,” in Proc. Adv. Mot. Learn. Mot. Control, 2019.
[2] N. Abekawa, S. Ito, H. Gomi, “目と腕の空間関係に依存して獲得される複数の腕運動スキル,” 日本神経回路学会 全国大会(JNNS2020), 2020.

展示説明ムービー
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Q&A
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ポスター
連絡先

安部川 直稔 (Naotoshi Abekawa) 人間情報研究部 感覚運動研究グループ
Email: cs-openhouse-ml@hco.ntt.co.jp

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