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スマートフォンで運動能力を計る?運動のばらつきで利き手かどうかを簡単判定 ![]() |
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どんな研究 |
球技スポーツ等で利用される従来の利き手調査[1]は、矯正などに左右されやすく、実際の運動能力に基づいた定量的な測定を簡単に行うことが困難でした。本研究では、左右手の簡単な繰り返し運動を評価して利き手度合いを定量化する手法を生み出しました。 |
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どこが凄い |
従来の方法では専用機器で運動能力を計測するため、手軽に計測するのが困難でした。提案した方法ではスマートフォンを握って簡単な運動をするだけで運動能力を定量化でき、スポーツの現場でも手軽に、個人ごとに異なる利き手度合いの評価・判断が可能です。 |
めざす未来 |
運動能力を簡単に評価する手法をさらに発展させることにより、スポーツ種別に則したトレーニングや運動リハビリでの左右バランスや学習効果を容易に「見える化」できることが期待されます。さらに、運動機能と脳情報処理の関係を探るツールとしての展開もめざしています。 |

[1] A. Takagi, S. Maxwell, A. Melendez-Calderon, E. Burdet, “The dominant limb preferentially stabilizes posture in a bimanual task with physical coupling,” Journal of neurophysiology, Vol. 123, No. 6, pp. 2154-2160, 2020.
[2] R. C. Oldfield, “The assessment and analysis of handedness: the Edinburgh inventory,” Neuropsychologia, 1971.
髙木 敦士 (Atsushi Takagi) 人間情報研究部 感覚運動研究グループ
Email: cs-openhouse-ml@hco.ntt.co.jp