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レースドライバーのもつ瞬きのパターン

実車運転競技中の瞬目同調から示唆される視覚情報の重要性

レースドライバーのもつ瞬きのパターン
どんな研究

超高速で走るフォーミュラカーを操るドライバーは、外界の情報をどのように処理しているのでしょうか?本研究では無意識におこる瞬目(まばたき)に着目し、日本のトップドライバーがサーキット周回中に見せる心理・認知状態の変化を調べました。

どこが凄い

周回速度があがると、コース上で瞬目する場所に偏りが生じ、かつドライバー間でもその偏り方が共通することがわかりました。トップレーサーが、周回速度が速くなるにしたがってよりメリハリをつけて心理・認知状態を調節しながらマシンを操っている様子を初めて明らかにしました。

めざす未来

無意識に生じる生理現象を通して、熟練者が自らも理解していない心理・認知状態を読み解くことをめざしています。優れたパフォーマンスを支える脳の潜在的な情報処理を明らかにすることで、多くの人々の技能向上が容易に実現できる社会を実現します。

レースドライバーのもつ瞬きのパターン
関連文献

[1] R. Nishizono, N. Saijo, M. Kashino, “Synchronization of Spontaneous Eyeblink during Formula Car Driving”, in Proc. The 13th ACM Symposium on Eye Tracking Research and Applications (ETRA), 2021.

展示説明ムービー
Q&A
Q.質問/コメント A.回答
Q.質問/コメント

動画で心拍データを取得するシーンが映っていましたが、これは分析に使用していますか?

A.回答

ご指摘ありがとうございます。これは別プロジェクトとして分析を進めています。本展示分については使用していません

Q.質問/コメント

まばたきが多い選手の方が不利というようなことはあるのでしょうか?

A.回答

おそらくないと考えています。私たちの2選手による実験データではまばたきの回数は倍程度も異なりますが、選手のパフォーマンスという観点からはほぼ変わらない、ないしまばたきの多い選手が優れている場面が多いという結果になっています。

Q.質問/コメント

共通してまばたきをする場所に特徴はあるのでしょうか?

A.回答

カーブでは少なく、直線で多いことはある程度わかっていますが、例外もあります。場所とまばたきをうまく結び付けられるようなモデルをつくっていくことがこれからの課題のひとつです。

ポスター
連絡先

西薗 良太 (Ryota Nishizono) 柏野多様脳特別研究室
Email: cs-openhouse-ml@hco.ntt.co.jp

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